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三浦綾子で漢字ドリル(2)小学5年生

(そふ)の目がきらりと光る。それが涙だと耕作は知っている。が、(そふ)は決して涙をこぼさない。三浦綾子 『泥流地帯』[山合の秋](一)より〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文学館を運営する「公益財団法人三浦綾...
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三浦綾子で漢字ドリル(1)小学3年生

小学校へ入る前から本好きの耕作は、うす(ぐら)い(せきゆ)ランプの下で、先生から借りた(どうわ)の本を読んでいる。三浦綾子 『泥流地帯』[山合の秋](一)より〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文学館を運営する...
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オノマトペで楽しむ三浦綾子(21)“きりっ”

このコークスが火力があるの。冬には助かるの。でもね、なんぼ日本手拭いをきりっとかぶってコークス拾いに行っても、燃え殻の灰で髪の毛が真っ白になって、婆さまのような髪になるの。三浦綾子 『母』[第三章 巣立ち]より〈著作物の使用について〉三浦綾...
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オノマトペで楽しむ三浦綾子(20)“きりっ”

わたしは、きりっとした恋愛をしたいと思う。愛することと、すべてを簡単にゆるすこととは別だと思う。ここまで書いて、わたしは先生の待っている三越前に出かけることにした。三浦綾子 『帰りこぬ風』[二章](五月三十日)より〈著作物の使用について〉三...
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オノマトペで楽しむ三浦綾子(19)“すべすべ”、“きりっ”

どうしてこんなに白くてすべすべした肌なのかと、不思議に思うほどだ。お湯をかけても肌がぬれない。志津代は日本手拭いをきりっと絞って、肉づきのよい母の背をこすり始める。三浦綾子 『嵐吹く時も』[湯けむり](一)より〈著作物の使用について〉三浦綾...
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オノマトペで楽しむ三浦綾子(18)“きりっ”、“ぎょっ”

血の気の失せた唇を、血のにじむほどにきりっと嚙んで、「今にわかる日が来るわ。兄さんの犯した罪に時効はないってことも」 ぎょっとするような、冷たい声だった。三浦綾子 『天北原野』[水脈](一)より〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著...
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オノマトペで楽しむ三浦綾子(17)“きりっ”

三年前、貴乃は流産してから少し瘦せた。それがかえって貴乃を若く見せているのかも知れない。裾短にきりっと着物を着、たすきをかけて、今ホタテのフライを揚げ終わったところだ。三浦綾子 『天北原野』[赤紙](一)より〈著作物の使用について〉三浦綾子...
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オノマトペで楽しむ三浦綾子(16)“きりっ”

あき子は、体を洗う手をとめて鏡の中の自分を見、きりっと唇を結んだ。利かん気のあき子がそこにいた。この顔が自分だとあき子は思う。あき子は、一つの決意を固めていた。三浦綾子 『天北原野』[絃歌](三)より〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光...
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オノマトペで楽しむ三浦綾子(15)“きりっ”

(淋しくても、がまんしなければ……) 貴乃は、健康な赤い唇をきりっとかみしめる。 今日は孝介の第二の出発の日なのだ。三浦綾子 『天北原野』[行く雲](一)より〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文学館を運営する...
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オノマトペで楽しむ三浦綾子(14)“きりっ”

岩吉たちの舟が近づくと、女の子たちが泣き出した。ギュツラフ夫人が、子供たちの舟に乗り移った。容閎がきりっと口を結んだまま、眉一つ動かさず、舟の中に突っ立っているのを、音吉は驚いて見た。三浦綾子 『海嶺』[ロゴス](四)より〈著作物の使用につ...
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オノマトペで楽しむ三浦綾子(13)“きりっ”

手の甲で涙を拭いながら、音吉は岩松を見た。きりっと結んだ岩松の唇が、かすかにふるえている。岩松は死んで行った仲間たちのことを考えていたのだ。三浦綾子 『海嶺』[鷗](三)より〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念...
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オノマトペで楽しむ三浦綾子(12)“ぐいぐい”、“きりっ”

首をすくめながら、清志はふっと母を思い出した。母も痛いほどよく首をこすってくれたものだった。清志はまた泣きたくなった。しかし、きりっと口を一文字に閉じて、清志は窓から外を見た。三浦綾子 『奈落の声』[三]より〈著作物の使用について〉三浦綾子...
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オノマトペで楽しむ三浦綾子(11)“ふっ”、“きりっ”

首をすくめながら、清志はふっと母を思い出した。母も痛いほどよく首をこすってくれたものだった。清志はまた泣きたくなった。しかし、きりっと口を一文字に閉じて、清志は窓から外を見た。三浦綾子 『奈落の声』[三]より〈著作物の使用について〉三浦綾子...
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オノマトペで楽しむ三浦綾子(10)“きりっ”

三歳年上の姉の評によると、わたしはめったに笑顔を見せたことのない、無口で無愛想な子だったという。眉がうすく、口が必要以上にきりっとしまっていて、人の心を見透かすような目をしていたそうだ。三浦綾子 『石ころのうた』[一]より〈著作物の使用につ...
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オノマトペで楽しむ三浦綾子(9)“きりっ”

「一言で申し上げますと『いい先生』とより言い様がございません。きりっとして、冴えた先生でした。厳しいけれど暖かくて、大変慕われた先生でした。三浦綾子 『愛の鬼才』[第十一章](二)より〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三...
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オノマトペで楽しむ三浦綾子(8)“きりっ”

〈……杉浦先生には男らしくあやまること。わたしはうちが清潔になったら帰るわ。あんたもきりっと清潔になりなさい〉 いく度も読み返した手紙を、一郎は折りたたんで、再びポケットに入れた。三浦綾子 『積木の箱』[終章]より〈著作物の使用について〉三...
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オノマトペで楽しむ三浦綾子(7)“きりっ”、“じっ”

色の白い、御所人形のような愛らしい子供である。小さな赤い唇をきりっと結んで、流れに足をいれ、前こごみになって、じっと水面を見ているのが、学芸会に出ているような真剣さだ。三浦綾子 『積木の箱』[坂道]より〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦...
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オノマトペで楽しむ三浦綾子(6)“どっか”、“きりっ”

そして男は、その屋台に上がりこみ、真ん中に敷かれた薄い座布団にどっかとあぐらをかく。元の地色もわからないような帆前掛をきりっと締め直し、男は並べた下駄を手に取って順に直していく。三浦綾子 『銃口』[縁](一)より〈著作物の使用について〉三浦...
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オノマトペで楽しむ三浦綾子(5)“きりっ”

耕作は先頭に立って歩き出す。前のほうを女子組が行く。男子も女子も、ほとんどが着物だ。肩から斜めに弁当を背負う者、腰にきりっと弁当を結びつけている者、様々だ。三浦綾子 『続泥流地帯』[深山峠](一)より〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光...
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オノマトペで楽しむ三浦綾子(4)“きりっ”

きりっとした眉の、どこか淋し気な横顔の男の人を見た時、わたしは正直いって、ママに嫉妬を感じた。わたしは咄嗟に車のナンバーに目を見やった。その番号を、わたしは頭に入れたのだ。三浦綾子 『石の森』[第一章 燈のない部屋](一)より〈著作物の使用...
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オノマトペで楽しむ三浦綾子(3)“きりっ”

「教えてくださいな」 待子は吉川のひざをゆすった。吉川はきりっと結んだ唇に人さし指を当てて、信夫にうなずいてみせた。三浦綾子 『塩狩峠』[かくれんぼ]より〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文学館を運営する「公...
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オノマトペで楽しむ三浦綾子(2)“くるり”、“きりっ”

待子は目がくるりとした丸顔で色が白い。きりっとむすんだ口もとが生意気なのも愛らしかった。妹だと思うと信夫はうれしくて、わざとだまって待子の横をすりぬけようとした。三浦綾子 『塩狩峠』[桜の下]より〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の...
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オノマトペで楽しむ三浦綾子(1)“つくづく”、“きりっ”

信夫は今、鏡にむかってつくづくと自分の顔をみつめていた。形のよい円らな目、通った鼻筋、きりっとしまった厚くも薄くもない唇。三浦綾子 『塩狩峠』[鏡]5より〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文学館を運営する「公...
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第1回 声つむぎコンテスト開催

三浦綾子文学をより多くの方々に楽しんでいただく機会をつくるため、朗読と朗読劇のコンテストを新しく開催いたします。 実施要項・コンテスト規定は下記のとおりです。 下記からPDFファイルのダウンロードが可能です。2023年度 第1回声つむぎコン...
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【行事報告】2022年10月期「三浦綾子文学の世界を知る」第5回目が旭川道新文化センター旭川駅前教室にて開催されました。

2022年4月期「三浦綾子文学の世界を知る」(於:旭川道新文化センター旭川駅前教室)が開講されます。
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【ご報告と動画】2023年2月18日(土)に青少年弁論を文学館1階ホールにて開催しました。※動画アーカイブあり

件名について、以下の通りお知らせをいたします。今年は旭川実業高等学校、旭川藤星高等学校、旭川西高等学校の生徒さんが発表してくださいました。■旭川実業高等学校生まれる  2年  山口 真広さんミライにつながる「読む」力  1年  得能 夕月さ...
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【お知らせ】2月18日(土)14時より、青少年弁論を文学館1階ホールにて開催いたします。※ライブ 配信あり

件名について、以下の通りお知らせをいたします。今年は旭川実業高等学校、旭川藤星高等学校、旭川西高等学校の生徒さんが発表してくださいます。■旭川実業高等学校生まれる  2年  山口 真広さんミライにつながる「読む」力  1年  得能 夕月さん...
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【行事報告】2022年10月期「三浦綾子文学の世界を知る」第4回目が旭川道新文化センター旭川駅前教室にて開催されました。

2022年4月期「三浦綾子文学の世界を知る」(於:旭川道新文化センター旭川駅前教室)が開講されます。
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三浦綾子を知るワークブックA5版-基本編(青少年向け)

学校などの教育施設やご家庭での調べ学習にお使いいただけるワークブックです。PDFファイルで10ページになっており、A4サイズ用紙・両面印刷5枚です。ご自由にお使いください(営利用途でなければ、複製していただいて構いません)。【ダウンロードリ...
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【朝日カルチャーセンター北九州教室からのお知らせ】2023年1月30日(月)13時30分~15時00分、「三浦綾子『泥流地帯』 ~天変地異の時代の大河小説」が開催されます。※オンライン受講可能

件名についてお知らせをいたします。この度、文学講座「三浦綾子『泥流地帯』 ~天変地異の時代の大河小説」が朝日カルチャーセンター北九州教室で開催されます。この講座は、「いま読みたい日本の文学」(全6回)の第4回目ですが、一日体験講座として単独...