か・が・きゃ・ぎゃ行 オノマトペで楽しむ三浦綾子(19)“すべすべ”、“きりっ” どうしてこんなに白くてすべすべした肌なのかと、不思議に思うほどだ。お湯をかけても肌がぬれない。志津代は日本手拭いをきりっと絞って、肉づきのよい母の背をこすり始める。三浦綾子 『嵐吹く時も』[湯けむり](一)より〈著作物の使用について〉三浦綾... 2023.03.06 か・が・きゃ・ぎゃ行さ・ざ・しゃ・じゃ行
か・が・きゃ・ぎゃ行 オノマトペで楽しむ三浦綾子(18)“きりっ”、“ぎょっ” 血の気の失せた唇を、血のにじむほどにきりっと嚙んで、「今にわかる日が来るわ。兄さんの犯した罪に時効はないってことも」 ぎょっとするような、冷たい声だった。三浦綾子 『天北原野』[水脈](一)より〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著... 2023.03.06 か・が・きゃ・ぎゃ行
か・が・きゃ・ぎゃ行 オノマトペで楽しむ三浦綾子(17)“きりっ” 三年前、貴乃は流産してから少し瘦せた。それがかえって貴乃を若く見せているのかも知れない。裾短にきりっと着物を着、たすきをかけて、今ホタテのフライを揚げ終わったところだ。三浦綾子 『天北原野』[赤紙](一)より〈著作物の使用について〉三浦綾子... 2023.03.06 か・が・きゃ・ぎゃ行
か・が・きゃ・ぎゃ行 オノマトペで楽しむ三浦綾子(16)“きりっ” あき子は、体を洗う手をとめて鏡の中の自分を見、きりっと唇を結んだ。利かん気のあき子がそこにいた。この顔が自分だとあき子は思う。あき子は、一つの決意を固めていた。三浦綾子 『天北原野』[絃歌](三)より〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光... 2023.03.06 か・が・きゃ・ぎゃ行
か・が・きゃ・ぎゃ行 オノマトペで楽しむ三浦綾子(15)“きりっ” (淋しくても、がまんしなければ……) 貴乃は、健康な赤い唇をきりっとかみしめる。 今日は孝介の第二の出発の日なのだ。三浦綾子 『天北原野』[行く雲](一)より〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文学館を運営する... 2023.03.06 か・が・きゃ・ぎゃ行
か・が・きゃ・ぎゃ行 オノマトペで楽しむ三浦綾子(14)“きりっ” 岩吉たちの舟が近づくと、女の子たちが泣き出した。ギュツラフ夫人が、子供たちの舟に乗り移った。容閎がきりっと口を結んだまま、眉一つ動かさず、舟の中に突っ立っているのを、音吉は驚いて見た。三浦綾子 『海嶺』[ロゴス](四)より〈著作物の使用につ... 2023.03.06 か・が・きゃ・ぎゃ行
か・が・きゃ・ぎゃ行 オノマトペで楽しむ三浦綾子(13)“きりっ” 手の甲で涙を拭いながら、音吉は岩松を見た。きりっと結んだ岩松の唇が、かすかにふるえている。岩松は死んで行った仲間たちのことを考えていたのだ。三浦綾子 『海嶺』[鷗](三)より〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念... 2023.03.06 か・が・きゃ・ぎゃ行
か・が・きゃ・ぎゃ行 オノマトペで楽しむ三浦綾子(12)“ぐいぐい”、“きりっ” 首をすくめながら、清志はふっと母を思い出した。母も痛いほどよく首をこすってくれたものだった。清志はまた泣きたくなった。しかし、きりっと口を一文字に閉じて、清志は窓から外を見た。三浦綾子 『奈落の声』[三]より〈著作物の使用について〉三浦綾子... 2023.03.06 か・が・きゃ・ぎゃ行
か・が・きゃ・ぎゃ行 オノマトペで楽しむ三浦綾子(11)“ふっ”、“きりっ” 首をすくめながら、清志はふっと母を思い出した。母も痛いほどよく首をこすってくれたものだった。清志はまた泣きたくなった。しかし、きりっと口を一文字に閉じて、清志は窓から外を見た。三浦綾子 『奈落の声』[三]より〈著作物の使用について〉三浦綾子... 2023.03.06 か・が・きゃ・ぎゃ行は・ば・ぱ・ひゃ・びゃ行
か・が・きゃ・ぎゃ行 オノマトペで楽しむ三浦綾子(10)“きりっ” 三歳年上の姉の評によると、わたしはめったに笑顔を見せたことのない、無口で無愛想な子だったという。眉がうすく、口が必要以上にきりっとしまっていて、人の心を見透かすような目をしていたそうだ。三浦綾子 『石ころのうた』[一]より〈著作物の使用につ... 2023.03.06 か・が・きゃ・ぎゃ行
か・が・きゃ・ぎゃ行 オノマトペで楽しむ三浦綾子(9)“きりっ” 「一言で申し上げますと『いい先生』とより言い様がございません。きりっとして、冴えた先生でした。厳しいけれど暖かくて、大変慕われた先生でした。三浦綾子 『愛の鬼才』[第十一章](二)より〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三... 2023.03.06 か・が・きゃ・ぎゃ行
か・が・きゃ・ぎゃ行 オノマトペで楽しむ三浦綾子(8)“きりっ” 〈……杉浦先生には男らしくあやまること。わたしはうちが清潔になったら帰るわ。あんたもきりっと清潔になりなさい〉 いく度も読み返した手紙を、一郎は折りたたんで、再びポケットに入れた。三浦綾子 『積木の箱』[終章]より〈著作物の使用について〉三... 2023.03.03 か・が・きゃ・ぎゃ行
か・が・きゃ・ぎゃ行 オノマトペで楽しむ三浦綾子(7)“きりっ”、“じっ” 色の白い、御所人形のような愛らしい子供である。小さな赤い唇をきりっと結んで、流れに足をいれ、前こごみになって、じっと水面を見ているのが、学芸会に出ているような真剣さだ。三浦綾子 『積木の箱』[坂道]より〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦... 2023.03.03 か・が・きゃ・ぎゃ行さ・ざ・しゃ・じゃ行
か・が・きゃ・ぎゃ行 オノマトペで楽しむ三浦綾子(6)“どっか”、“きりっ” そして男は、その屋台に上がりこみ、真ん中に敷かれた薄い座布団にどっかとあぐらをかく。元の地色もわからないような帆前掛をきりっと締め直し、男は並べた下駄を手に取って順に直していく。三浦綾子 『銃口』[縁](一)より〈著作物の使用について〉三浦... 2023.02.27 か・が・きゃ・ぎゃ行た・だ・ちゃ行
か・が・きゃ・ぎゃ行 オノマトペで楽しむ三浦綾子(5)“きりっ” 耕作は先頭に立って歩き出す。前のほうを女子組が行く。男子も女子も、ほとんどが着物だ。肩から斜めに弁当を背負う者、腰にきりっと弁当を結びつけている者、様々だ。三浦綾子 『続泥流地帯』[深山峠](一)より〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光... 2023.02.27 か・が・きゃ・ぎゃ行
か・が・きゃ・ぎゃ行 オノマトペで楽しむ三浦綾子(4)“きりっ” きりっとした眉の、どこか淋し気な横顔の男の人を見た時、わたしは正直いって、ママに嫉妬を感じた。わたしは咄嗟に車のナンバーに目を見やった。その番号を、わたしは頭に入れたのだ。三浦綾子 『石の森』[第一章 燈のない部屋](一)より〈著作物の使用... 2023.02.27 か・が・きゃ・ぎゃ行
か・が・きゃ・ぎゃ行 オノマトペで楽しむ三浦綾子(3)“きりっ” 「教えてくださいな」 待子は吉川のひざをゆすった。吉川はきりっと結んだ唇に人さし指を当てて、信夫にうなずいてみせた。三浦綾子 『塩狩峠』[かくれんぼ]より〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文学館を運営する「公... 2023.02.27 か・が・きゃ・ぎゃ行
か・が・きゃ・ぎゃ行 オノマトペで楽しむ三浦綾子(2)“くるり”、“きりっ” 待子は目がくるりとした丸顔で色が白い。きりっとむすんだ口もとが生意気なのも愛らしかった。妹だと思うと信夫はうれしくて、わざとだまって待子の横をすりぬけようとした。三浦綾子 『塩狩峠』[桜の下]より〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の... 2023.02.27 か・が・きゃ・ぎゃ行
か・が・きゃ・ぎゃ行 オノマトペで楽しむ三浦綾子(1)“つくづく”、“きりっ” 信夫は今、鏡にむかってつくづくと自分の顔をみつめていた。形のよい円らな目、通った鼻筋、きりっとしまった厚くも薄くもない唇。三浦綾子 『塩狩峠』[鏡]5より〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文学館を運営する「公... 2023.02.27 か・が・きゃ・ぎゃ行た・だ・ちゃ行
声つむぎコンテスト 第1回 声つむぎコンテスト開催 三浦綾子文学をより多くの方々に楽しんでいただく機会をつくるため、朗読と朗読劇のコンテストを新しく開催いたします。 実施要項・コンテスト規定は下記のとおりです。 下記からPDFファイルのダウンロードが可能です。2023年度 第1回声つむぎコン... 2023.02.27 声つむぎコンテスト
案内人養成講座 【行事報告】2022年10月期「三浦綾子文学の世界を知る」第5回目が旭川道新文化センター旭川駅前教室にて開催されました。 2022年4月期「三浦綾子文学の世界を知る」(於:旭川道新文化センター旭川駅前教室)が開講されます。 2023.02.21 案内人養成講座
学校向け 【ご報告と動画】2023年2月18日(土)に青少年弁論を文学館1階ホールにて開催しました。※動画アーカイブあり 件名について、以下の通りお知らせをいたします。今年は旭川実業高等学校、旭川藤星高等学校、旭川西高等学校の生徒さんが発表してくださいました。■旭川実業高等学校生まれる 2年 山口 真広さんミライにつながる「読む」力 1年 得能 夕月さ... 2023.02.18 学校向け青少年弁論
案内人養成講座 【行事報告】2022年10月期「三浦綾子文学の世界を知る」第4回目が旭川道新文化センター旭川駅前教室にて開催されました。 2022年4月期「三浦綾子文学の世界を知る」(於:旭川道新文化センター旭川駅前教室)が開講されます。 2023.01.31 案内人養成講座
案内人ブログ 【案内人ブログ】No.66 『三浦綾子生誕100年記念文学アルバム』を読んで 記:森敏雄 帯に曰く~ひかりと愛といのちの作家 「ひとはどのように生きたらいいのか」人間のあり方を問いかける、ひかりと愛といのちの作家三浦綾子の生誕100年を振り返る記念文学アルバム。~三浦綾子。1922(大正11)年4月25日、北海道旭川市生まれ。小... 2023.01.25 案内人ブログ
資料集 三浦綾子を知るワークブックA5版-基本編(青少年向け) 学校などの教育施設やご家庭での調べ学習にお使いいただけるワークブックです。PDFファイルで10ページになっており、A4サイズ用紙・両面印刷5枚です。ご自由にお使いください(営利用途でなければ、複製していただいて構いません)。【ダウンロードリ... 2023.01.23 資料集
講座・ガイド 【朝日カルチャーセンター北九州教室からのお知らせ】2023年1月30日(月)13時30分~15時00分、「三浦綾子『泥流地帯』 ~天変地異の時代の大河小説」が開催されます。※オンライン受講可能 件名についてお知らせをいたします。この度、文学講座「三浦綾子『泥流地帯』 ~天変地異の時代の大河小説」が朝日カルチャーセンター北九州教室で開催されます。この講座は、「いま読みたい日本の文学」(全6回)の第4回目ですが、一日体験講座として単独... 2023.01.22 講座・ガイド講演会
学校向け 【行事報告】2023年1月7日(土)14時より、第24回三浦綾子作文賞表彰式を本館1階ホールにて開催いたしました。 2023(令和5)年最初の三浦綾子記念文学館行事として、第24回三浦綾子作文賞表彰式が本館1階ホールにて開催されました。受賞された皆様、おめでとうございます。入賞作をまとめた作文集を後日刊行予定です。経過報告はこちらをご参照願います。報道に... 2023.01.13 三浦綾子作文賞学校向け
学校向け 【お知らせ】第24回三浦綾子作文賞に関する報道をまとめました。(都度更新いたします) 件名について、以下の通り報道されましたのでお知らせをいたします。今後報道があった場合は、この記事に追記いたします。第24回三浦綾子作文賞 受賞者発表および経過報告はこちらをご覧ください。表彰式は、2023年1月7日(土)14時より三浦綾子記... 2023.01.09 三浦綾子作文賞学校向け
学校向け 【行事案内】2023年1月7日(土)14時より、第24回三浦綾子作文賞表彰式を本館1階ホールにて開催いたします。 件名についてお知らせをいたします。2023(令和5)年最初の三浦綾子記念文学館の行事として、1月7日(土)14時より、第24回三浦綾子作文賞表彰式を本館1階ホールにて開催いたします。入賞作をまとめた作文集を後日刊行予定です。経過報告はこちら... 2022.12.24 三浦綾子作文賞学校向け
案内人養成講座 【行事報告】2022年10月期「三浦綾子文学の世界を知る」第3回目が旭川道新文化センター旭川駅前教室にて開催されました。 2022年4月期「三浦綾子文学の世界を知る」(於:旭川道新文化センター旭川駅前教室)が開講されます。 2022.12.22 案内人養成講座