こんにちわ。
三浦文学案内人の村椿です。
さて、今回は、11月29日に富良野演劇工房にて開催された、ワークショップをレポートしたいと思います。
まず、
「ワークショップに参加しませんか?」
と、誘われて、私は「?何を売るの??」。
「とりあえず、参加してみよっと!」と、軽いノリで、
誰が一緒なのかわからない、ミステリーツアーへ(笑)の参加を決めた。
当日、13分前に着いたつもりが・・・「遅いよ!」と仲間が飛び出してくる。
どうも時間を勘違いしていたよう。
すぐに出発し、先行車にレストランで無事合流でき、ほっとした。
以前、一度だけ鑑賞した演劇。
この日は、300席ある中の会場ではなく、階段の突き当りにあるスペースに、マイクとスクリーンが準備されており、観客席用に椅子が50脚程出ていた。
文学館で上演されている朗読ライブミニシアターの内、『泥流地帯』のワンシーンを、富良野グループの久保さんと森上さんが朗読してくれるそう。
売店には、倉本聰さんの本や、上富良野の後藤純男美術館の絵ハガキ等が並んでいた。もちろん、綾子さんの本や便箋も!!
席は満席だった。
難波さんの解説が、いつにもましてなめらかにスタート。
演劇工房のお二人は、やはりプロ。
拓一と耕作が、泥流にのみこまれる部分で叫ぶシーンも、お腹の底からしっかりと叫んでいる。それなのに、マイクでの声も割れていない。
役になりきって、一つ一つの台詞に心を寄せているのが分かる。
スクリーンに映し出された写真と解説と、そして二人の台詞がひとつになって、
聞いている私たちのそれぞれの心の中に入ってくる。
台詞と台詞の行間を自分の想像力で埋めていく。
その台詞が生きて言葉になっていく。
さて、休憩の後はワークショップ。
(体験ってことなのね(^^)b)
めったにないチャンス。やってみたいけど、恥ずかしい。
(そんないつもブレブレの私デス。。。)
今回の挑戦は、福子役。
耕作役には、朗読ボランティアのNさんが。
(緊張して、観客は見えないし、見られない・・・)
『泥流地帯』のどこのシーンだったか思い出しながら、私なりに「福子」になりきった。
一通り終わった後で、演劇工房の久保さんから演技指導。
「すばらしい!すばらしいけど、今度はこうしてみて!」
そんなことを2~3度繰り返しただろうか。
「??褒められてるの?要望のレベルが高すぎるんでないの?
私は普通のオバサンだよ。私にできることは、想像の羽を広げる事。
想像して・・・想像して・・・。」
そんなふうに自分自身に言い聞かせる。
耕作役のNさんも、久保さんの指示に応えて、同じ台詞に自分の感情を加えて自分の言葉に変えていく。
この言葉(ボール)を受け取って返さなければ・・・。
早口になるのは、チャンと呼吸していないから。
苦しくなって一気に喋ってしまうのだから、しっかり呼吸をしなさい。
ゆっくり。もっとゆっくり。
かつで、ブログ3号に、「舞台女優になりきって」と案内人が書いていたが、
まさにそうだった。
10分間。私は、Nさん(耕作役)と幼馴染になった。