皆さん!
新年明けましておめでとうございます。
塩狩峠100年イヤー!
私の推しは『塩狩峠』です。
『塩狩峠』の主人公は実在の人物で、機関車と客車の連結部分が塩狩峠で外れて暴走する客車に身を投じて乗客の命を救うという小説です。
私が、初めて読んだ三浦文学の作品です。「新潮文庫」でなんと280円でした。初版本は昭和48年発行。私が購入したのは昭和50年発行第八刷本です。昭和50年と言えば私が旭川に来た年で社会人1年生でした。綾子さんは53歳。歴史長編小説『細川ガラシャ夫人』刊行の年でした。
話は変わりますが娘が中学2年の時、「お父さん、夏休み感想文の宿題、何読んだらいい?」と聞かれて私は少し考えて「塩狩峠がいいかな。」と答えました。すると妻が「お父さん、まだ早いんじゃない?」それから数日後、旭川から北へ30キロほど、和寒の塩狩峠に行きました。石碑には『長野政雄氏殉職の地』と記されていました。娘と妻と三人で手を合わせた事を憶えています。
『塩狩峠』の主人公は鉄道員、永野信夫。親友、吉川修の妹、ふじ子との結納の日(明治42年2月28日)の朝、信夫は同僚の三堀峰吉と一緒に名寄の駅を発ちました。旭川で仲人の和倉夫婦と同乗して、ふじ子の待つ札幌に行く予定でした。その日その時、暴走する客車のドア口にいた三堀は何を目撃したのでしょうか?信夫を常に嘲笑し、信夫に反撥していた三堀の心を一変させたのは何だったのでしょうか?
その後のふじ子の人生は…
是非一度(もう一度)『塩狩峠』手に取って見て下さい!
塩狩は 信夫とふじ子 物語
一粒の麦 政雄氏眠る
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