地道な活動ですが、早いもので今年も残り僅かとなりました。たくさんの方々のご案内と補助をさせていただきましたが、その都度未熟さを感じさせられます。
今年は「口述筆記なりきり体験」というイベントを5月から10月までの間、計5回開催しました。
このイベントは分館にある、復元した書斎にて口述筆記を体験していただくというものでしたが、
10月18日はその最終日。お客様に「今日が最終日ですよ」とお話をすると「光世さんと綾子さんになるんだネ。」と笑顔で座って記念写真を撮影してくださいました。
「この寒空の中、よく来てくださいました」と感謝の言葉を伝え外までお見送りいたします。
ふっと見上げるとストローブ松の緑が際立ち、寄り添うようにツルアジサイの葉が遅い黄葉の秋を迎え、そのコントラストが素晴らしい。来年の花咲く初夏に向けて花芽を形成する為、これからツルアジサイは休眠する。なんだか気持ちが癒されほっと一息をつくと、この一年が思い起こされます。
三浦光世さんの生誕100周年特別展示は令和7年3月20日をもって終了になりますので、まだご覧になっておられない方はぜひともこの冬の期間、「三浦綾子を照らした三つの光」がテーマのこの展示で、ご夫妻の間に流れていたその愛のぬくもりを感じとってくだされば、と願います。
7月には3日間にわたり「平和を願うつどい」が当館で行われ、沢山の方々が旭川市外からも来館され、感動してお帰りになりました。第一日目は私も所属しています当館の朗読劇団「くるみの樹」による「三浦綾子が描いた、命と平和」をテーマに『氷点』『太陽はいつも雲の上に』『銃口』などの小説やエッセイから朗読をお届けしました。また、12月14日には当劇団による「福ちゃんの小石」が上演予定です。
12月は見本林も文学館も雪に覆われている季節です。
来館を予定されている皆様、どうぞ足元に気をつけてお越しください。
心よりお待ちしております。
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