みなさまお変わりございませんか。
三浦綾子読書会 ゆっくり読む『天北原野』が9月12日(火)に開催されました。
タイトルのとおり、三浦綾子の長編小説『天北原野』(新潮文庫)を毎回少しずつ読み進めています。ゆっくり読む『天北原野』は、今回が最終回となりました。「海の墓」の章 後半 四~六を参加者で輪読し、感想や意見を交わしました。
講師の森下辰衛(三浦綾子記念文学館特別研究員)から報告が届きましたので、ご紹介いたします。
9月12日午後、文学館本館2階図書コーナーで、ゆっくり読む『天北原野』読書会が開かれました。神奈川県からこの最終回のために参加された方もおられ11人で「海の墓」の章の最後四~六を読みました。
結核に冒され死を意識した貴乃と、貴乃との将来を夢みる孝介との食い違いを背景に、前半では家族と夫婦の再生の希望を示す加津夫と汀を読みました。
後半では、この物語全体を貫いたエゾカンゾウの花の群れ咲くサロベツ原野で、生と死を超えた境地に至る貴乃の思い、とくに自然と同じように人間も美しく作られていたはずだという眼差しを持つことの意味などを語り合いました。
次回は10月10日、『塩狩峠』が始まります。最初の章「鏡」を読みます。
(文責 森下)
次回は10月10日(火)13時30分~15時30分に開催予定です。
三浦綾子読書会 ゆっくり読む『塩狩峠』の1回目は、「鏡」の章を読みます。予定表はこちらをご覧ください。
詳細は後日改めてお知らせをいたします。
ご不明点がございましたら、三浦綾子記念文学館までお問い合わせをいただければ幸いです。
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