オノマトペで楽しむ三浦綾子(93)“ぼんやり”

は・ば・ぱ・ひゃ・びゃ行

菊と待子が出て行くと、貞行は火鉢に手をかざして本を読みはじめた。
信夫は凧でもあげに外に出ようと思ったが、妙に気がのらない。
仕方なく本を読んでいる貞行のそばでぼんやりとしていた。

三浦綾子 『塩狩峠』[桜の下]66より


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