オノマトペで楽しむ三浦綾子(18)“きりっ”、“ぎょっ”

か・が・きゃ・ぎゃ行

 血の気の失せた唇を、血のにじむほどにきりっと嚙んで、
「今にわかる日が来るわ。兄さんの犯した罪に時効はないってことも」
 ぎょっとするような、冷たい声だった。

三浦綾子 『天北原野』[水脈](一)より


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