学校向け

15秒で音読

15秒で音読できる三浦綾子(2)ほんとうに人を愛する……

ほんとうに人を愛するということは、その人が一人でいても、生きていけるようにしてあげることだ。 三浦綾子 『道ありき』[二八]より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文学館を運営する「公益財団法人三浦綾子記念文...
15秒で音読

15秒で音読できる三浦綾子(1)愛するとは、……

愛するとは、ゆるすことでもあるんだよ。一度や二度ゆるすことではないよ。ゆるしつづけることだ。 三浦綾子 『ひつじが丘』より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文学館を運営する「公益財団法人三浦綾子記念文化財団...
さ・ざ・しゃ・じゃ行

オノマトペで楽しむ三浦綾子(27)“そっくり”

(何でおかあさまにそっくりなのが悪いんだろう?) 信夫はトセの胸の中を知るはずもない。 やがて信夫は口をへの字に曲げてみる。 三浦綾子 『塩狩峠』[鏡]8、9、10より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文学...
さ・ざ・しゃ・じゃ行

オノマトペで楽しむ三浦綾子(26)“そっくり”

「お前はほんとうに顔かたちばかりか、気性までおかあさんにそっくりですよ」祖母のトセがこういう時はきげんの悪い時である。 三浦綾子 『塩狩峠』[鏡]2、3より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文学館を運営する...
か・が・きゃ・ぎゃ行

オノマトペで楽しむ三浦綾子(25)“きりっ”

小夜子は角屋の看板娘でした。姉のおかみは、小股の切れ上がった女で、きりっとした気性だが、小夜子はおとなしい、しかし芯のしっかりした女でした。 三浦綾子 『岩に立つ』[六 婚礼]より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦...
か・が・きゃ・ぎゃ行

オノマトペで楽しむ三浦綾子(24)“きりっ”

きりっとしまっていた唇に、かすかな微笑が浮かんだ。苦い微笑であった。(もしわしが工作をしなければ……) 今頃、秀吉は奥州に兵を進めていたにちがいない。 三浦綾子 『千利休とその妻たち』[宗二打ち首](三)より 〈著作物の使用について〉三浦綾...
か・が・きゃ・ぎゃ行

オノマトペで楽しむ三浦綾子(23)“じっ”、“きりっ”

水銀灯に照らされたその少女を、修一はじっと観察した。ボーイッシュな短い髪、黒いスラックス、短い革かビニールの赤いコート。しかし、中学三年には見えない。少し浅黒いきりっとしまった顔だ。 三浦綾子 『裁きの家』[二十二]より 〈著作物の使用につ...
か・が・きゃ・ぎゃ行

オノマトペで楽しむ三浦綾子(22)“きりっ”

保郎はその日、礼拝が終わるや否や、会堂を飛び出して行った。ちょうど玄関にいた和子には目もくれず、口をきりっと結んで、ひどく不機嫌な顔をしていた。 三浦綾子 『ちいろば先生物語』[ミズスマシ](3)より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦...
漢字ドリル

三浦綾子で漢字ドリル(12)小学2年生

うしろで、馬橇の鈴の音がシャンシャンと(たか)く(な)った。(ゆきみち)に(いっぽ)踏みこんで立つ耕作の傍に、馬橇は(と)まった。 三浦綾子 『泥流地帯』[雪の道](一)より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記...
漢字ドリル

三浦綾子で漢字ドリル(11)小学3年生

(おも)い(にもつ)をのっしりと背に(お)わされたような思いで、耕作は学校を出た。 三浦綾子 『泥流地帯』[雪の道](一)より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文学館を運営する「公益財団法人三浦綾子記念文化...
漢字ドリル

三浦綾子で漢字ドリル(10)小学2年生

菊川先生は背が(たか)い。鴨居に(あたま)を打たないかと気になるほど背が(たか)い。 三浦綾子 『泥流地帯』[雪の道](一)より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文学館を運営する「公益財団法人三浦綾子記念文...
漢字ドリル

三浦綾子で漢字ドリル(9)小学2年生

ちらつきはじめた(ゆき)が、あけ放した(きょうしつ)の窓から、ひとひら、ふたひら入って(く)る。 三浦綾子 『泥流地帯』[雪の道](一)より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文学館を運営する「公益財団法人三...
漢字ドリル

三浦綾子で漢字ドリル(8)小学2年生

(ばしゃ)が(いちだい)ようやく(とお)れる(やまみち)だ。両側の山の斜面の紅葉が美しい。 三浦綾子 『泥流地帯』[山合の秋](四)より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文学館を運営する「公益財団法人三浦綾...
漢字ドリル

三浦綾子で漢字ドリル(7)小学3年生

拓一は何をして(あそ)ぼうかと、昨夜から考えていたことを今また考える。秋の日は(みじか)いのだ。 三浦綾子 『泥流地帯』[山合の秋](三)より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文学館を運営する「公益財団法人...
漢字ドリル

三浦綾子で漢字ドリル(6)小学4年生

「兄ちゃん、天気だべか」「天気だべや。(きのう)まっかな(ゆうや)けだったからな」 三浦綾子 『泥流地帯』[山合の秋](三)より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文学館を運営する「公益財団法人三浦綾子記念文...
漢字ドリル

三浦綾子で漢字ドリル(5)小学3年生

パッと耕作は(お)き上がる。いつもこうだ。耕作は寝(お)きがいい。ねむたがったり、ぐずったりしない。 三浦綾子 『泥流地帯』[山合の秋](三)より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文学館を運営する「公益財団...
漢字ドリル

三浦綾子で漢字ドリル(4)小学2年生

(あに)の拓一と遊ぶことはめったにないから、耕作も(えんそく)の(まえ)の日のように、わくわくして寝た。 三浦綾子 『泥流地帯』[山合の秋](三)より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文学館を運営する「公益...
漢字ドリル

三浦綾子で漢字ドリル(3)小学2年生

拓一は寝返りを打った。どこからかすきま(かぜ)が(かお)に(あ)たる。 三浦綾子 『泥流地帯』[山合の秋](三)より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文学館を運営する「公益財団法人三浦綾子記念文化財団」が所...
漢字ドリル

三浦綾子で漢字ドリル(2)小学5年生

(そふ)の目がきらりと光る。それが涙だと耕作は知っている。が、(そふ)は決して涙をこぼさない。 三浦綾子 『泥流地帯』[山合の秋](一)より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文学館を運営する「公益財団法人三...
漢字ドリル

三浦綾子で漢字ドリル(1)小学3年生

小学校へ入る前から本好きの耕作は、うす(ぐら)い(せきゆ)ランプの下で、先生から借りた(どうわ)の本を読んでいる。 三浦綾子 『泥流地帯』[山合の秋](一)より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文学館を運営...
か・が・きゃ・ぎゃ行

オノマトペで楽しむ三浦綾子(21)“きりっ”

このコークスが火力があるの。冬には助かるの。でもね、なんぼ日本手拭いをきりっとかぶってコークス拾いに行っても、燃え殻の灰で髪の毛が真っ白になって、婆さまのような髪になるの。 三浦綾子 『母』[第三章 巣立ち]より 〈著作物の使用について〉三...
か・が・きゃ・ぎゃ行

オノマトペで楽しむ三浦綾子(20)“きりっ”

わたしは、きりっとした恋愛をしたいと思う。愛することと、すべてを簡単にゆるすこととは別だと思う。ここまで書いて、わたしは先生の待っている三越前に出かけることにした。 三浦綾子 『帰りこぬ風』[二章](五月三十日)より 〈著作物の使用について...
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オノマトペで楽しむ三浦綾子(19)“すべすべ”、“きりっ”

どうしてこんなに白くてすべすべした肌なのかと、不思議に思うほどだ。お湯をかけても肌がぬれない。志津代は日本手拭いをきりっと絞って、肉づきのよい母の背をこすり始める。 三浦綾子 『嵐吹く時も』[湯けむり](一)より 〈著作物の使用について〉三...
か・が・きゃ・ぎゃ行

オノマトペで楽しむ三浦綾子(18)“きりっ”、“ぎょっ”

血の気の失せた唇を、血のにじむほどにきりっと嚙んで、「今にわかる日が来るわ。兄さんの犯した罪に時効はないってことも」 ぎょっとするような、冷たい声だった。 三浦綾子 『天北原野』[水脈](一)より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世...
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オノマトペで楽しむ三浦綾子(17)“きりっ”

三年前、貴乃は流産してから少し瘦せた。それがかえって貴乃を若く見せているのかも知れない。裾短にきりっと着物を着、たすきをかけて、今ホタテのフライを揚げ終わったところだ。 三浦綾子 『天北原野』[赤紙](一)より 〈著作物の使用について〉三浦...
か・が・きゃ・ぎゃ行

オノマトペで楽しむ三浦綾子(16)“きりっ”

あき子は、体を洗う手をとめて鏡の中の自分を見、きりっと唇を結んだ。利かん気のあき子がそこにいた。この顔が自分だとあき子は思う。あき子は、一つの決意を固めていた。 三浦綾子 『天北原野』[絃歌](三)より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三...
か・が・きゃ・ぎゃ行

オノマトペで楽しむ三浦綾子(15)“きりっ”

(淋しくても、がまんしなければ……) 貴乃は、健康な赤い唇をきりっとかみしめる。 今日は孝介の第二の出発の日なのだ。 三浦綾子 『天北原野』[行く雲](一)より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文学館を運営...
か・が・きゃ・ぎゃ行

オノマトペで楽しむ三浦綾子(14)“きりっ”

岩吉たちの舟が近づくと、女の子たちが泣き出した。ギュツラフ夫人が、子供たちの舟に乗り移った。容閎がきりっと口を結んだまま、眉一つ動かさず、舟の中に突っ立っているのを、音吉は驚いて見た。 三浦綾子 『海嶺』[ロゴス](四)より 〈著作物の使用...
か・が・きゃ・ぎゃ行

オノマトペで楽しむ三浦綾子(13)“きりっ”

手の甲で涙を拭いながら、音吉は岩松を見た。きりっと結んだ岩松の唇が、かすかにふるえている。岩松は死んで行った仲間たちのことを考えていたのだ。 三浦綾子 『海嶺』[鷗](三)より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子...
か・が・きゃ・ぎゃ行

オノマトペで楽しむ三浦綾子(12)“ぐいぐい”、“きりっ”

首をすくめながら、清志はふっと母を思い出した。母も痛いほどよく首をこすってくれたものだった。清志はまた泣きたくなった。しかし、きりっと口を一文字に閉じて、清志は窓から外を見た。 三浦綾子 『奈落の声』[三]より 〈著作物の使用について〉三浦...