masachika-namba

声つむぎコンテスト

第2回声つむぎ朗読コンテスト 本選結果をお知らせします

2024年8月31日に、第2回声つむぎ朗読コンテストの本選をおこないました。本選にご応募くださった出場者の皆さま、審査員の皆さま、会場にお越しくださった皆さま、本当にありがとうございました。 本選をおこなった結果、グランプリは「該当者なし」...
朗読会

【行事案内】2024年9月1日(日)14時より、むべの花朗読会を三浦綾子記念文学館本館1階ホールにて開催いたします。

件名について、以下の通りお知らせをいたします。「ろうどく むべの花」のメンバーによる朗読で、三浦綾子の小説をはじめ、文学の名作をご鑑賞いただければ幸いです。 当日は駐車場が込み合うことが予想されます。公共機関でのご来館をご検討いただければ幸...
声つむぎコンテスト

第2回声つむぎ朗読コンテスト 予選結果をお知らせします

2024年6月30日〜7月28日に募集しました朗読動画につきまして、全国から22名の方々がご応募くださいました。ありがとうございました。 予選をおこなった結果、本選に出場されるのは、下記の3名となりました。 伊藤治明さん(北海道) 上田みつ...
朗読会

【行事案内】2024年9月7日(土)、9月8日(日) 13時00分より、第11回朗読フェスティバル(三浦綾子記念文学館朗読友の会「綾の会」)を三浦綾子記念文学館本館1階ホールにて開催いたします。

件名のとおり、第11回朗読フェスティバルを開催いたします。今東西の文学作品を、綾の会の朗読でお楽しみください。 過去の朗読会は、三浦綾子記念文学館公式YouTubeで録画配信をしております。ご興味がおありでしたら、ご視聴いただければ幸いです...
学校向け

【お知らせ】第26回三浦綾子作文賞 応募受付が始まりました!

本日7月1日(月)より、第26回三浦綾子作文賞の応募を受け付けます。締め切りは2024年10月31日(木)、当日消印有効です。入賞発表は、2024年12月上旬に行います。入選された方には直接当館より連絡をいたします。表彰式は来年2025年1...
声つむぎコンテスト

第2回 声つむぎ朗読コンテスト開催

三浦綾子の功績を紹介する文学館として、三浦綾子文学の魅力に触れる機会とし、ファンの輪と参加の場を広げていくため、また、優れた朗読者を発掘し、質の高い朗読表現で三浦綾子文学を発信していくため、「声つむぎ朗読コンテスト」を下記のとおり開催いたし...
講座・ガイド

【文学講座のご案内】2024年度は合計4回開催します

三浦綾子記念文学館の2024年度の文学講座は、下記の通り合計4回開催します。いずれも無料(入館料のみ必要)で、予約等も不要ですので、お気軽にお越しください。 第1回 2024年5月18日(土)14:00〜15:30 「旭川の近現代史」〜三浦...
講座・ガイド

【イベントのご案内】第33回人文学の挑戦 トークショー 2024年5月18日(土)紀伊國屋書店札幌本店にて

当館館長の田中綾と、落語家の林家つる子さんのトークショーが、2024年5月18日(土)12:30から、紀伊國屋書店札幌本店(札幌市中央区北5条西5丁目)で開かれます。北海学園大学人文学部主催による「人文学の挑戦」シリーズの第33回で、『あた...
学校向け

オノマトペで楽しむ三浦綾子(126)“うっかり”

そう夏枝は、村井にいいたかった。しかしそのどの言葉も、うっかり外に吐きだすことのできない言葉であった。誰にもいえない言葉を抱いている自分自身が、夏枝にはだれよりもあわれに思えてならなかった。 三浦綾子 『氷点』[歩調]より 〈著作物の使用に...
学校向け

地名で旅する三浦綾子(1)“野幌”“札幌”

「野幌だったか、汽車の窓から煉瓦工場が見えたよ。アマ会社やビール工場なども、札幌にはあるんだものなあ。想像もしなかったよ」 三浦綾子 『塩狩峠』[札幌の街]より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文学館を運営...
声つむぎコンテスト

第1回声つむぎコンテストのグランプリが決定いたしました!

お待たせをいたしました。件名について、以下の通りお知らせをいたします。 三浦綾子記念文学館公式YouTubeチャンネルで発表しましたように、第1回声つむぎコンテストの本選を実施し、初代グランプリが決まりました。あぼともこさん、おめでとうござ...
声つむぎコンテスト

第1回声つむぎコンテストの応募作品を確定しました

たくさんのご応募をありがとうございました。2023年7月23日に受付を締め切り、合計18件のご応募を確定いたしました。応募作品の動画再生リストと一覧は下記のとおりです。 受付番号なまえ朗読作品動画リンク1伊藤治明『泥流地帯』篠原美沙妃『愛と...
講座・ガイド

【動画追加のお知らせ】[氷点カレッジ2022]文学講座「旭川の文学の歩み」(石川郁夫)

大変長らくお待たせをいたしました。件名の動画を三浦綾子記念文学館公式YouTubeにて録画配信いたします。 地域文学の第一人者・石川郁夫氏に「旭川の文学の歩み」について幅広くご講話いただきました。 今後の行事については、当館公式サイトおよび...
講座・ガイド

ギャラリートークを開催しました(2023年4月22日)

2023年度企画展「綾子と海」のギャラリートークをおこないました!今回は4人が登場。三浦文学案内人の山口さん、三浦さん、富樫さん、難波事務局長です。それぞれ、自分の担当パートについて、パネルと展示資料の説明をしました。山口さんは、「ルーツと...
は・ば・ぱ・ひゃ・びゃ行

オノマトペで楽しむ三浦綾子(125)“ぼーっ”“ぺこり”

二人は木からおりると、かけ足で縁側にもどって行った。菊を見ると、吉川はぼうっと耳まであかくなって、ぺこりと頭を下げた。 三浦綾子 『塩狩峠』[かくれんぼ]173より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文学館を...
や行

オノマトペで楽しむ三浦綾子(124)“ゆさゆさ”

「ハーイ」信夫は答えて、いちょうの枝をゆさゆさとゆすった。菊の白い顔がこちらを向いて笑った。 三浦綾子 『塩狩峠』[かくれんぼ]165より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文学館を運営する「公益財団法人三浦...
さ・ざ・しゃ・じゃ行

オノマトペで楽しむ三浦綾子(123)“すらり”

菊の呼ぶ声がした。澄んだ声である。いちょうの木の上に登っている信夫と吉川修には、縁側に立っている菊のすらりとした姿が見える。菊は方角ちがいの方を見て呼んでいる。 三浦綾子 『塩狩峠』[かくれんぼ]163より 〈著作物の使用について〉三浦綾子...
は・ば・ぱ・ひゃ・びゃ行

オノマトペで楽しむ三浦綾子(122)“ぶらぶら”

「ふうん」吉川は木の枝にまたがって足をぶらぶらさせながら、そう答えただけだった。喜んでくれるかと思っていた信夫は拍子ぬけした。 三浦綾子 『塩狩峠』[かくれんぼ]156、157より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦...
さ・ざ・しゃ・じゃ行

オノマトペで楽しむ三浦綾子(121)“ すらすら”

「吉川、ぼくもお坊さまになろうと思うんだ」この間から言おう言おうと思いながら言いそびれていたことを、信夫は木に登ったとたんにすらすらと言えた。 三浦綾子 『塩狩峠』[かくれんぼ]154、155より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世...
か・が・きゃ・ぎゃ行

オノマトペで楽しむ三浦綾子(120)“ げらげら”

ふじ子も、どうやらその母をまねているらしかった。「だめねえ。おにいさまも何かごあいさつをしてちょうだい」信夫と吉川はげらげら笑って逃げだした。 三浦綾子 『塩狩峠』[かくれんぼ]150、151、152より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・...
さ・ざ・しゃ・じゃ行

オノマトペで楽しむ三浦綾子(119)“ そっ”

菊はだまってうなずき、そっと目頭をおさえてうつむいた。その夜、信夫は布団の中にはいってからも、ねむられなかった。母の涙が気になった。自分が母に悪いことをたくさん言ったような気がした。 三浦綾子 『塩狩峠』[かくれんぼ]126より 〈著作物の...
か・が・きゃ・ぎゃ行

オノマトペで楽しむ三浦綾子(118)“ きちっ”

「でも、おかあさまはおばあさまのことを忘れているから、ごはんを上げないのではないのですよ」菊は信夫の前にきちっと坐った。今まで見たことのないようなきびしい菊の姿だった。 三浦綾子 『塩狩峠』[かくれんぼ]107、108より 〈著作物の使用に...
た・だ・ちゃ行

オノマトペで楽しむ三浦綾子(117)“ どっ”

「一体どうしました?」菊が顔をのぞきこんだ。信夫は顔をそむけて菊のそばをすりぬけ、仏間にかけこんだ。仏壇の前に坐ると、何か自分でもわからぬ悲しみがドッと胸に溢れた。祖母がかわいそうなのか、自分がかわいそうなのか信夫にもわからない。ただ、涙が...
は・ば・ぱ・ひゃ・びゃ行

オノマトペで楽しむ三浦綾子(116)“ ぽたり”

「信夫さん」菊の呼ぶ声がした。信夫はだまってうつむいた。ふいにポタリと涙がこぼれた。 三浦綾子 『塩狩峠』[かくれんぼ]95、96より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文学館を運営する「公益財団法人三浦綾子...
さ・ざ・しゃ・じゃ行

オノマトペで楽しむ三浦綾子(115)“ すっ”

ほんとうの母は、祖母の言ったように、自分を生んで二時間で死んでしまったような気がした。信夫は菊と待子を半々に見ていたが、すっと立ちあがると台所にはいった。だが、どこに仏壇の膳があるのかわからない。祖母のトセは、信夫が台所にみだりにはいること...
は・ば・ぱ・ひゃ・びゃ行

オノマトペで楽しむ三浦綾子(114)“ ふっ”

自分だけが母の子でないような、ひがみすら感じた。(いいよ。ぼくはおばあさまがまもっていてくれるから)信夫はふっとそう思って慰められた。 三浦綾子 『塩狩峠』[かくれんぼ]75、76、77より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作...
は・ば・ぱ・ひゃ・びゃ行

オノマトペで楽しむ三浦綾子(113)“ ふっ”

(お祈りなんか、なきゃいいのに)食事時が近づくと、信夫はふっとそう思って侘しくなることがあった。そして、きょうはわけても寂しかったのである。 三浦綾子 『塩狩峠』[かくれんぼ]68、69より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作...
さ・ざ・しゃ・じゃ行

オノマトペで楽しむ三浦綾子(112)“ じっ”

食前には、必ず菊が祈り、父の貞行と待子は指を組んで祈る姿勢になった。その度に信夫は自分だけが除け者にされたようで、三人の祈る姿をじっと見すえるように眺めた。その寂しさは、ともすると食事中も消えないことが多かった。信夫はなかなか祈りに馴れるこ...
さ・ざ・しゃ・じゃ行

オノマトペで楽しむ三浦綾子(111)“ そっ”

お手玉はふじ子が一番上手だった。いつも相手をしているのか、吉川も案外上手だった。信夫が一番下手だったが、少し上手にやると、ふじ子のつぶらな目が嬉しそうにそっと笑った。 三浦綾子 『塩狩峠』[かくれんぼ]53より 〈著作物の使用について〉三浦...
は・ば・ぱ・ひゃ・びゃ行

オノマトペで楽しむ三浦綾子(110)“ ぺこり”

「こんにちは」信夫がこたえて、ぺこりとおじぎをすると、ふじ子は急にはにかんで母の肩にかくれるようにした。 三浦綾子 『塩狩峠』[かくれんぼ]47、48より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文学館を運営する「...