日本海の夏のピーク。7月30日土曜日。
増毛町で『氷点』の朗読会が行われました。
朗読者は、中村啓子さん。三浦文学館特別研究員の森下辰衛さんの解説、そして、
三味線の演奏で繰り広げられた『氷点』の語り。
会場は、増毛の豪商として一世紀以上の時を刻んだ「旧商家丸一本間家」。
明治の息吹が甦る重厚で由緒ある建物です。
こんな素晴らしい場所で『氷点』を読めるのは感激、と中村啓子さん。
この朗読会。じつは三浦文学館を起点に29日に札幌の渡辺淳一文学館、31日
三浦綾子記念文学館と3日連続で開催されました。
いま朗読会が静かなブームとなっていますが、今回の企画では、
札幌の朗読の会「音夢(ねむ)の会」、増毛町の教育委員会との連携で、道内の
いろいろな場所で朗読の輪がつながったのです。
朗読の魅力を多くの人に伝えたいという思いは、来年はもっと広く、多くなりそうな予感がします。